八九・六四天安門事件37周年記念展
香港の30年が遺したものを、日本語の場に移し替える。1989年6月4日の記憶と、現在進行形でその記憶を裁き続けている力学を、写真と文書で辿る。2026年5月27日から6月7日まで、東京・早稲田奉仕園にて。
香港・六四・国家安全―記憶が罪に問われるとき
■ 会期・会場
2026年5月27日(水)― 6月7日(日) / 早稲田奉仕園 スコットホールギャラリー
「一九八九年、人は抗議したことで罰された。
二〇二六年、人は記憶し続けたことで裁かれている。」
■ 展示について About
本展は、1989年6月4日の天安門事件の記憶を保存し続けてきた香港市民社会の30年間の仕事 ― 維多利亞公園の燭光集会、支聯会の活動、六四紀念館、大学の追悼活動 ― を、ひとつの完了した歴史的経験として提示することを目的としています。事件そのものを過去の出来事として追悼するための展示ではありません。
2020年の国家安全維持法施行以降、その30年の蓄積は法廷の場に持ち込まれました。「結束一党専政」「愛国民主」「修憲」「顛覆国家政権」「外国代理人」 ― 公の場で30年間使われ続けてきた言葉が、突然、国家安全への脅威の証拠として再解釈されています。記憶することそのものが、罪に問われる時代に入りました。
本展はこの転換を、写真と文書の物理的な配置によって可視化することを試みます。1990年から2020年までの香港の30年、そして2021年以降に進行する言葉の犯罪化。両者を同じ空間に置くことで、「同じ言葉、同じ人、同じ仕事」が、たった数年のあいだに法的可読性を失っていく様を、来場者が自身の眼で確かめられるようにしました。
東京で本展を開催する意味は、これを「香港のこと」として伝えるためではありません。香港で消えつつある語彙を、まだそれが流通しうる日本語の容器に、可読な形で移し替えるためです。同時に、2010年代以降の香港が通った道筋は、いまの東京と無関係ではない ― 本展はその認識のもとに行われます。
■ 構成 Chapters
第1章 1989年 ― 事件と命名
1989年の運動の経過を、必要最小限の事実とともに提示します。事件そのものと、それをどう名づけるかをめぐる争いが、この章の主題です。命名をめぐる対立は1989年に始まり、現在も続いています。
第2章 香港 ― 最後の公共空間
事件の記憶を、香港の市民社会が30年にわたって公に語り継いできた仕事を、ひとつの公共実践として提示します。年次集会、団体活動、紀念施設、教育活動 ― これらの持続そのものが、この地域における民主的語彙の維持装置として機能してきました。
第3章 法廷に立たされる言葉
2020年以降、公の場で長く使われてきた語彙が、法廷において再解釈されています。「同じ言葉が、同じ人々によって、長く使われたあとに、ある時点から犯罪の証拠とされる」 ― この転換を、資料の配置を通じて辿ります。
第4章 誰の記憶か
香港で起きたことは、他者の閉じた物語ではありません。本章は、来場者自身の現在の位置を、静かに見つめ直すための空間として用意されます。
■ プログラム Program
写真資料展
会期 2026年5月27日(水) ― 6月7日(日)
開館時間
平日 12:00 – 15:00 / 16:30 – 19:00
土日 12:00 – 19:00
最終日(6/7) 12:00 – 17:00
入場 無料
会場 早稲田奉仕園 スコットホールギャラリー
記念講演会
日時 2026年6月3日(水) 開場 17:30 / 開演 18:00 / 閉会 20:30
会場 早稲田奉仕園 スコットホール(講堂・定員200名)
入場 無料・要予約
追悼キャンドルナイト
日時 2026年6月3日(水) 20:00 – 20:30
会場 早稲田奉仕園 スコットホール(講演会と同会場・地続きで開催)
入場 無料
■ 会場・アクセス Venue / Access
早稲田奉仕園 スコットホール/スコットホールギャラリー
〒169-0051 東京都新宿区西早稲田2丁目3-1
最寄駅
東京メトロ副都心線「西早稲田」 徒歩 約3分
東京メトロ東西線「早稲田」 徒歩 約7分
ウェブ https://www.hoshien.or.jp/
■ 主催・構成団体 Organizers
主催 天安門事件追悼執行委員会
構成団体(順不同)
Lady Liberty HK
アムネスティ・インターナショナル日本
アジアと中国の民主化フォーラム
民主中国陣線
中国民主団結連盟
対話中国日本支部
■ お問い合わせ
ご不明点は、以下までメールでお問い合わせください。
admin@ladylibertyhongkong.com